風邪じゃなかった? 子供のアレルギー性鼻炎の症状とは
季節の変わり目には体調も崩しやすく大人も子供もいわゆる『風邪(感冒)』をひいてしまうことも多いのではないでしょうか。
そもそも『風邪』とは、とても広い意味をもつ一般用語でありますが、医学的には『急性上気道炎』がそれに対応します。主にウイルスによる上気道(のど、鼻)感染が原因と考えられます。頭痛、発熱、咽頭痛、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど様々な症状が現れ、約一週間程度で回復することが多いと考えられます。
この時期に風邪が長引くと思っていたら、実はアレルギー性鼻炎である可能性があるかもしれません。
アレルギー性鼻炎の3大兆候
アレルギー性鼻炎の3大兆候として『①鼻水、②鼻づまり、③くしゃみ』症状があります。
風邪でも同じ症状が出ますが、その内容が少し異なります。
両者を比較すると
風邪では
- 『黄色い粘調な鼻水が一日中続く』
- 『短期間で徐々に改善する鼻づまり』
- 『あまり頻回には起こらないくしゃみ』
アレルギー性鼻炎では
- 『水様性の透明な鼻水が朝方、就寝時にひどくなる』
- 『長期間続く強い鼻づまり』
- 『頻回に連続するくしゃみ』
以上のような両者の違いがあります。
その他にも、発熱、頭痛、咽頭痛の有無など違いは様々ありますが、代表的な3症状に注目してみると、分かりやすいと思われます。特に鼻水の状態は、ご自分でかんだものを観察してみることで、見分けがつきやすいと思います。
長引く風邪症状の場合、アレルギー性鼻炎の可能性もあるので、耳鼻咽喉科の診察を受けることをお勧め致します。
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子供のアレルギー性鼻炎の特徴とは
今、5人に1人がアレルギー性鼻炎を発症していると言われていますが、子供の患者数も増加しています。子供のアレルギー性鼻炎は、大人と同様にハウスダストや花粉などが原因だとされていますが、大人と比べて症状がはっきりしないなど診断に困るケースも少なくありません。小さなお子様の鼻水に苦労するお母さんも多いのではないでしょうか。
子供のアレルギー性鼻炎は大人と異なる部分があり、少し注意が必要です。
その特徴を以下にあげます。
・鼻づまりが多く、副鼻腔炎の合併から水様性の鼻汁よりも、粘調な膿性鼻汁であることもある。
・眼のかゆみが強い。
・合併症が多い(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、副鼻腔炎や滲出性中耳炎など。)
・鼻いじり、鼻すすりなどの特異なしぐさが見られる。
日常生活の注意も特に重要!
治療に関しては、薬物療法、手術療法、免疫療法(適応年齢の拡大あり)など大人と同様の治療法が主体となりますが、日常生活の注意も特に重要と考えます。
・布団クリーナーや掃除機をこまめにかける。
・空気清浄機、加湿器を使用する。
・外出時マスクを着用する。
・子供の近くでたばこを吸わない。
・睡眠、バランスのよい食事をしっかりとる。
・適度な運動を行う。
子供のアレルギー性鼻炎も、病院に通院すればすぐによくなるというものではありません。日常生活の中に症状改善につながる重要なヒントが隠されていることが多いのではないでしょうか。
お子様のアレルギー性鼻炎への取り組みは、専門的な治療と日常生活の改善をバランスよく考えてあげることが重要ではないかと思います。
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この先生が監修しました。
Michael Lee(マイケル·リー)
若々しく力強い生き方の専門家
米国Duke大学卒業
大学病院で医師として様々なライフスタイルの患者を治療
Johnson & JohnsonでPMとして医薬品開発に参加
レイコップ株式会社で代表開発者としてQuality of Lifeに関連した製品を開発_____________________________________________________________