■ダニが増えやすい季節はありますか。
梅雨時は、気温の上昇とともに湿度も高くなってきます。この梅雨の時期、ダニは活発に活動するようになり、卵を多く産み繁殖していきます。ダニは気温が25℃以上、湿度75%前後で活動が活発になります。まさに梅雨時期から夏の間は、ダニの繁殖に適した時期です。
ダニは、卵から3週から4週ほどで成虫になり、そして成虫となったダニのメスは卵を産み、と繁殖を繰り返し増殖していきます。梅雨時に繁殖したダニは、夏の間増殖を続けるため、夏は一年の中で最もダニの数が多くなりやすい時期です。ダニは餌を食べ、糞をしていくため、夏はダニが増えることと共に、ダニの糞や死骸も増えてくる時期と言えます。
■では家の中でダニが多い場所はどこでしょうか。
用品は、ダニが増えやすいものです。特に1日の約1/3を過ごす寝室、そして毎日使用する寝具は、人の体温からくるあたたかさや汗による湿気、そしてダニの餌となる人のフケや垢などが豊富で、ダニが繁殖しやすい環境が整いやすく、ダニの温床になりやすいものです。
■ダニ対策について教えてください。ダニ対策として洗濯やクリーナーがけの効果は?
洗濯はダニの糞や死骸など、アレルゲンとなるものを洗い流すことに効果的な方法です。
しかし、ダニは洗濯時に水に浸っても、多くは死滅しません。
洗濯後にダニを死滅させるには、天日干してはなく衣類乾燥機。コインランドリー・クリーナーなどの加熱が効果的です。
また、ダニの死滅したダニの除去として、布団表面へのクリーナーがけを行うことも大切です。クリーナーがけは、週に1−2回を目安に、1平方メートルあたり20秒ほどの時間をかけて、布団の表裏から丁寧に吸引します。クリーナーがけを継続することは、ダニやダニの糞や死骸、そしてダニの餌となる人のフケや垢などを減らす効果が期待できます。
■ダニは熱や乾燥に弱いのですか。
ダニは人が火傷をするような高温で死滅し、また乾燥した環境の中では、長く生きていくことはできません。例えば、50℃以上で20分以上加熱することでダニを死滅させることができますが、さらに高温にするとその時間は短縮され100℃近い温度では、数秒で死滅させることが可能です。
家庭での寝具の管理として、布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を用いて、布団内部まで加熱することは、ダニ死滅に有効な手段となります。またクリーナーの温風吹き出し機能を上手に用いることで、寝具表面付近のダニを死滅させることができるものがあります。
布団を加熱し、乾燥した状態を得ることで、ダニが繁殖しにくい状態にすることができると考えられます。
※コインランドリーや乾燥機の後はハウスダストを吸引掃除しないとハウスダスト(埃・ダニの死がい等)は残ったままです。
■熱に弱いのであれば天日干しはダニ対策に有効ですか
布団の天日干しは、汗などにより湿気を含んだ布団を乾燥させ、ダニが繁殖しにくい状態が得られると考えられます。そのことから布団干しは、ダニ対策として是非行いたいことです。しかし、夏の炎天下に布団を干しても、布団の内部や裏側まで、ダニが死滅するほどの高温になることは難しいと思います。そのため、布団干しによるダニの死滅効果はあまり期待できないと考えられます。
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■家庭でできるダニ対策とは
ダニ対策とは、ダニを取り除く、死滅させる、ダニの糞や死骸を取り除くなどがあり、いずれもとても大切なことです。住まいの中で、寝具はダニの温床になりやすいだけでなく、ダニの糞や死骸などが溜まりやすく、それらが空中に舞い上がる発生源にもなります。クリーナーがけや丸洗いなどを行い、それらを除去するとともに、ダニの駆除や増えにくくするための対策に是非取り組んでください。
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この先生が監修しました。
Michael Lee(マイケル·リー)
若々しく力強い生き方の専門家
米国Duke大学卒業
大学病院で医師として様々なライフスタイルの患者を治療
Johnson & JohnsonでPMとして医薬品開発に参加
レイコップ株式会社で代表開発者としてQuality of Lifeに関連した製品を開発_____________________________________________________________